2010年10月9日土曜日

2、HMBAについて(カリキュラムや就職、特色)

HMBAとは、Hitotsubashi Master of Business Administration の略で、
一橋大学大学院 商学研究科 修士課程「経営学修士コース」のことを指します。長っ

経営学修士(MBA)自体の説明はここ(wikipedia)で十分として、今回はこのHMBAについて、カリキュラムや特色などを書こうと思います。



<HMBAについて>
まず、HMBAの目的です。
募集要項によるとHMBAの目的は「基礎理論の体系を重点的に教育することにより、現代企業経営に対する洞察力と論理的思考力、オリジナルな問題設定能力を備えたリーダーを養成すること」だそうです。

HMBAを受験する人の多くは、キャリアアップなど、何かしらも目標のための知識・能力の修得が目的だと思います。
ただ、どんなにモチベーションや問題意識があってもHMBA自体の目的とずれていては、時間の無駄になる可能性があります。なので将来計画書や面接の対策の前に一度、HMBAの目的とカリキュラムの中で、自分の目的が達成できるか事前に考えておくべきでしょう。

ちなみに在学生の方に聞いた話では、あいまいに経営学の専門知識の修得を目的に入学すると、社会科学分野の古典講読や大量にレポート課題が課される環境に戸惑うようです。また、英語を使う講義はほとんどなく、英語が苦手という理由で国内MBAを選んだ人には良いかもしれないですが、2年間で英語も勉強したいと考えている人は要注意です。(英語については、僕は受けてないですが青山学院大学のMBA課程では修了要件にTOEIC730点があげられています。おそらく英語を使う講義があるのでしょう。)



<進路・就職>
進路は募集要項にはコンサルティング会社やシンクタンクがあげられていますが、実際には一般企業やベンチャー企業に就職する人も多く、起業した人もいるとかいないとか。facebookで検索すると、意外に多くの修了生が経歴載せているので、いろいろわかります。僕は受験前にはfacebookで見つけた先輩にコンタクトをとってアドバイスもらいました。他の受験生の方々もmixiやtwitterでコンタクトを取って情報収集をしているそうです。モチベーションあがります。


就職サポートについてはあまり評価は高くないみたいです。企業を招いて説明会を開いてるようですが回数は少なく、その他の就職サポートはほとんどないとか。ただ、修了生曰く「なんだかんだでみんな良いとこ決まる」そうです。w 企業名は聞けなかったですがみんなちゃんと笑って卒業できるらしいです笑



<カリキュラム>
次にカリキュラムについては大きく分けて4つ、①コア科目②選択科目③古典講読④ワークショップが用意されているそうです。
①②については「授業科目」、③④については「演習」という枠組みで構成されています。
これも具体的には受けてないからわかりませんが、面接時にHMBAのカリキュラムの中でどういう2年間を過ごす予定かを聞かれることがあるらしいので、募集要項に書いてあるレベルでいいので前提として知っておくべきだと思います。
僕自身は、分析力と文章力の修得を志望動機の一つにあげていたので、①②で分析力の前提となる知識の修得、③で文章力向上、④それまでの知識を利用してひたすら分析力向上、みたいに各構成要素での目的を挙げて適当に予定に合わせいきました。質問されませんでしたが。


<特色>
HMBAの特色については、他大学院との比較は難しいですが、在校生の話を聞く限り特異的な科目は③古典講読だそうです。
説明会時に在校生の方々は「人生で初めての経験」や「レポート作成で文章の書き方を1から叩き込まれる」と言っていました。古典講読はM1(1年次)に行われるのですが、購読した古典についてのレポート作成時にはアドバイザーとしてM2の先輩が提出されたレポートに赤ペンでチェックをするようです。多くの人が最初に提出したレポートが真っ赤になって返ってくるらしい。
僕は小学校の頃から文章を書くのが苦手だったので良い機会だなと思えたのですが、一緒説明会に来てた友人はこれが嫌で慶應KBSを選びました。kBSはケースメソッドが中心らしいので、これもこれで魅力的ですよねじゅるり。